本が好きな人へ、ゆっくり届けたい映画のこと。『丘の上の本屋さん』感想

本が好きな人へ、ゆっくり届けたい映画のこと。『丘の上の本屋さん』感想
Amazonプライムのおすすめ欄に出てきて、タイトルだけで気になった。「本屋さん」という言葉に引っかかって、そのまま観はじめた。
本が好きだから、というだけの理由で選んだ映画だったけど、それで十分だった。
全体に流れる、穏やかな空気のこと
「このシーンで泣いた」とか「この一言が刺さった」とかじゃない映画だと思う。
全体の雰囲気が好き、というのが一番正直な感想。
イタリアの小さな丘の上の古書店を営む老人リベロと、店の外で本を眺めていたアフリカ移民の少年エシエン。ふたりが本を通してゆっくり距離を縮めていく話。
急がない。急かさない。ただそこに、本があって、人がいる。
本が、人と人をつなぐということ
リベロは少年に、コミックから児童文学、長編小説まで次々と本を貸し与えて、感想を語り合う。年齢も国籍も全然違うふたりが、本を介してだんだん仲良くなっていく。
本って、「あなたのことを知りたい」と直接言わなくても、「これ読んだ?」だけで心が近くなれる気がする。この映画はそれを、ことばじゃなく積み重ねで見せてくれる。
思いやりに満ちた世界が、心地よかった
大きな事件があるわけじゃない。ドラマチックな展開もない。
でも、この映画の中に出てくる人たちが、みんなどこか思いやりがある。老人も、少年も、街の人も。その空気の中にいるだけで、じんわり心地よかった。
観終わったあと、「こういう世界って、いいな」と思った。
石畳の村、静かな古書店、本の話をするふたり。そういう景色がずっと続いていく。
映画に出てくる本を、読みたくなる
本好きにはきっとわかってもらえると思うんだけど、ストーリーの中で次々と登場する本が気になって仕方ない。
まだ読んでいない本が、たくさんある。
こんな人に届いたらいいな
本が好きな人
穏やかな気持ちになれる映画が観たいとき
暮らしの中の小さな豊かさを感じたいとき
気持ちを騒ぎ立てたくない夜に、ゆっくり観てほしい映画でした。
チャーフィーとココの絵本も、「ねるまえのやさしい時間」がテーマ。
よかったらのぞいてみてください。




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