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入賞する気、満々だった|ブックカバー大賞2026の結果

執筆者の写真: Yukari Imagawa
Yukari Imagawa
10月24日
読了時間: 2分
星空の青い本の表紙。流星と三日月のある夜空の背景に、BOOK COVER AWARD 2026と日本語タイトル「入賞する気、満々だった」が白字で表示されている。

今日、ブックカバー大賞の結果が発表された。


入賞しなかった。


正直に書くと、入賞する気満々だった。だからけっこう、悔しい。



応募したのは、夏のこと。

去年の秋、静岡でグランピングをした夜。真夜中にふと目がさめて、外に出た。見上げたら、空いっぱいの星。しばらくぼーっと見ていたら、すーっと、ひとつ流れた。


生まれて初めての流れ星だった。


え、と思っているうちに、もうひとつ。

ふたつ。


すごく幸せな気持ちになったのに、まわりはみんな寝ていて、誰にも言えなかった。夜中のしんとした中で、その幸せをひとりで持っていた。


帰ってきてからも、あの空がずっと残っていて、絵にした。あのとき誰にも分けられなかったぶん、今度は誰かに分けられたらいいなと思いながら。


ちょうど「みんなが幸せになれるブックカバー」というテーマで募集している賞があって、あの夜の絵で出してみた。


それが、この絵。


「あの夜、ふたつ流れた」

青い夜空に星が散り、三日月と2本の流れ星が浮かぶ、雲のある幻想的な空の絵

左のほうに、流れ星がふたつ。


そうしたら、息子も「ぼくも出したい」と言い出して、描いたのがこっち。


「レインボー」

赤、ピンク、黄、緑の横向きの抽象画。ざらっとした筆致のグラデーションが広がり、明るく温かい印象。

空いっぱいの、明るい虹。わたしの夜空とは正反対で、並べると笑ってしまう。

「当たったら、5万円の図書カードはママにあげるね」と言ってくれていたけれど、それはまた来年。


結果のページで、選ばれた作品を見た。

応募は453作品。選ばれたのは5つ。どれも、本や、本を読む人が描かれていた。木に抱きつくコアラの絵は、本に巻くと、コアラが本を抱きしめているように見えるそうだ。


なるほど、と思った。


わたしは「みんなが幸せになれる」というところばかり見ていて、そこに「本にまつわる」という視点が、すっぽり抜けていた。


悔しい。

息子にも、どう思った?と聞いてみた。

「楽しかったから、悔しいとか残念とか、なんとも思わない。また1年後がんばればいいし」

だそうです。


わたしも、描いているあいだは、ずっと楽しかった。

紺色を重ねて、星をひとつずつ置いて、最後に流れ星をふたつ描き入れたとき。あの夜の空が、もう一度ちゃんと目の前にあった。


結果は残念だったけれど、あの時間は残っている。

だから、また来年も出したいと思う。今度は、本のことも一緒に描いて。


ひとりで見た流れ星から始まった、ひと夏の挑戦。

次の夜空は、来年の楽しみ。

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