入賞する気、満々だった|ブックカバー大賞2026の結果

今日、ブックカバー大賞の結果が発表された。
入賞しなかった。
正直に書くと、入賞する気満々だった。だからけっこう、悔しい。
応募したのは、夏のこと。
去年の秋、静岡でグランピングをした夜。真夜中にふと目がさめて、外に出た。見上げたら、空いっぱいの星。しばらくぼーっと見ていたら、すーっと、ひとつ流れた。
生まれて初めての流れ星だった。
え、と思っているうちに、もうひとつ。
ふたつ。
すごく幸せな気持ちになったのに、まわりはみんな寝ていて、誰にも言えなかった。夜中のしんとした中で、その幸せをひとりで持っていた。
帰ってきてからも、あの空がずっと残っていて、絵にした。あのとき誰にも分けられなかったぶん、今度は誰かに分けられたらいいなと思いながら。
ちょうど「みんなが幸せになれるブックカバー」というテーマで募集している賞があって、あの夜の絵で出してみた。
それが、この絵。
「あの夜、ふたつ流れた」

左のほうに、流れ星がふたつ。
そうしたら、息子も「ぼくも出したい」と言い出して、描いたのがこっち。
「レインボー」

空いっぱいの、明るい虹。わたしの夜空とは正反対で、並べると笑ってしまう。
「当たったら、5万円の図書カードはママにあげるね」と言ってくれていたけれど、それはまた来年。
結果のページで、選ばれた作品を見た。
応募は453作品。選ばれたのは5つ。どれも、本や、本を読む人が描かれていた。木に抱きつくコアラの絵は、本に巻くと、コアラが本を抱きしめているように見えるそうだ。
なるほど、と思った。
わたしは「みんなが幸せになれる」というところばかり見ていて、そこに「本にまつわる」という視点が、すっぽり抜けていた。
悔しい。
息子にも、どう思った?と聞いてみた。
「楽しかったから、悔しいとか残念とか、なんとも思わない。また1年後がんばればいいし」
だそうです。
わたしも、描いているあいだは、ずっと楽しかった。
紺色を重ねて、星をひとつずつ置いて、最後に流れ星をふたつ描き入れたとき。あの夜の空が、もう一度ちゃんと目の前にあった。
結果は残念だったけれど、あの時間は残っている。
だから、また来年も出したいと思う。今度は、本のことも一緒に描いて。
ひとりで見た流れ星から始まった、ひと夏の挑戦。
次の夜空は、来年の楽しみ。




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